株式会社 明和製作所

BLOG技術者ブログ

機械要素部品である歯車について

2021.01.13

昨年より新型コロナウイルスの猛威により、皆様不自由な生活を強いられていると思いますが、いかがお過ごしでしょうか? 技術部のtomiです。

前回迄は、主にモータ関連について、ご説明しましたが、今回は、弊社にて製造しています歯車について、記してみたいと思います。歯車はネジ・軸・軸受とともに4大機械要素に含まれ、はるか昔より使用されてきた重要な部品です。一説には、BC350年頃、古代ギリシャのアリストテレスは、青銅製や鉄製の歯車を考案していたと言われ、BC250年頃には、アルキメデスが、歯車を使用した巻上機を考案したとも言われています。又AD1500年頃にレオナルド・ダ・ヴィンチにより考案された、さまざまな方案の歯車のスケッチが残されています。
歯車は、軸・軸受等と組み合わせて、減速機又は増速機になります。モータやエンジン等は、それぞれの運転に最適の回転数・トルクがありますが、私達が実際に必要な回転数・トルクと異なる場合、減速機又は増速機により、回転数・トルクを変換し最適な回転数・トルクを得ます。又 動力伝達の方向変換や変速機等にも使用されています。
モータの改良により、減速機等を使用しないダイレクトドライブ方式等も多いですが、やはり減速機は、機械の重要な装置として大量に使用されています。
長年重要要素部品として、多くの研究がなされ、色々な歯車の種類・歯形・形状・大きさ・材質の歯車が考案されました。
弊社で製造しています歯車は、円筒歯車(平・ハスバ)で、モジュール0.5~3.0位(モジュールは歯の大きさを表します)の小型の歯車を製造しています。又 歯形は、世の中で、一番使用されていますインボリュートです。材質は、主に鋼材で、一部樹脂製もあります。

歯車・軸加工見本

 

耐摩耗性向上のため、歯車歯面を硬くするため、熱処理を行いますが、弊社では、浸炭焼き入れ・高周波焼入れ(油・水)が可能です。

熱処理(高周波(油)焼入れ

 

歯面仕上げは、シェービング加工又は、ギヤホーニング加工が可能です。

弊社製造歯車の用途例ですが

・電動工具・汎用ギヤモータ・受配電機器・各種ポンプ・各種ミキサー・農業機器・搬送機器・介護設備 他に使用されています。

歯車・軸等を組合せて、減速機での販売やモータに取付ギヤモータとして販売 及び歯車単体でのまとめ受注・販売も行っています。

専用設計ギヤモータ 見本

 

お客様御要求に応じて、お客様図面での製作や弊社で、お客様仕様にあわせ、専用設計も対応していますので、お困りの事がありましたら、相談ください。

                                

末筆ながら、歯車は、必要なトルクを確実に伝え、必要な寿命を満たす事は、当然ですが、歯車より発生する騒音は、常に要求が段々と高くなり、改良を重ねる事が必要で、歯車製造技術者の永遠のテーマと言われています。古代からの機械部品ですが、歯車関連に従事する多くの人が、未来永劫 悩み・考慮し続ける部品です。




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